資格確認限定型レセコン連携アプリ導入のすゝめ

こんにちは。
いつき総研のばーやんです。

健康保険証が終了し、整骨院・接骨院でもマイナ保険証対応のオンライン資格確認システム導入が進んでいます。
その中の、「資格確認限定型レセコン連携機能」について今回は記事にしていきます。

この仕組みを導入することで、保険証情報の入力や確認業務が簡略化され、事務作業の効率化・返戻リスクの低減につながります。

本記事では、整骨院経営者の視点から「導入の流れ」「導入による実際のメリット」「補助金」について解説します。
最後まで読んでいただけると嬉しいです!

目次

資格確認型レセコン連携機能とは?

「資格確認限定型レセコン連携機能」とは、
整骨院・接骨院・鍼灸院で利用するオンライン資格確認システムで取得した保険資格情報を、レセプトコンピューター(レセコン)に取り込むための機能です。
これにより、今までスタッフが保険証を見て手入力していた作業を、入力せずとも簡単にレセコンに転記できるようになります。

導入の流れ

資格確認限定型レセコン連携を導入する際の手順は、以下の通りです。

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レセコンベンダーへの確認

まず、現在使用しているレセコンがこの機能に対応しているかを確認します。
非対応の場合は、アップデートや設定変更の可否、費用、スケジュールをレセコンベンダーに相談してください。

いつき総研では、資格確認型レセコン連携機能に対応しておりますのでお気軽にお問い合わせください!

連携用アカウントの申請

「施術所等向けポータルサイト」にログインし、資格確認連携用アカウントを申請します。
申請が承認されると、登録メールアドレスに通知が届き、ユーザ設定情報を確認できるようになります。
資格確認連携用アカウントの申請方法はコチラ

認証アプリとシステムの設定(多要素認証)

認証アプリ(Authenticator)

レセコン連携機能を使用するのに、Authenticatorアプリというのもを使います。

Authenticatorとは、本人確認の手段として認証用のワンタイムパスコードを生成するアプリケーションです。スマートフォンおよびPCでご利用になれます。

各アプリストアにおけるAuthenticatorアプリ
App Store(iPhone・iPadをご利用の方)
Google Play(Androidをご利用の方)
Microsoft Edge アドオン(「Microsoft Edge」ブラウザをご利用の方)
Chromeウェブストア(「Google Chrome」ブラウザをご利用の方)

スマホで認証する方法と、PCで認証する方法がありますが、PCで認証することをおススメします。
理由としては、スマホ認証にするとその方のスマホがないとワンタイムパスコードが確認できません。連携システムをいれているPCでの認証の方が運用するうえでは楽になります。

システムの初期設定

レセコン連携機能接続先URLにアクセスし、ポータルサイトにて申請した連携用アカウントのログインID・パスワード・機関コードを設定し連携アプリと接続してテスト通信を実施します。
資格確認限定型レセコン連携機能操作マニュアルはコチラ

運用開始

資格確認からレセコンへの情報反映が正しく行われているかを確認後、本稼働へ。
スタッフへの運用説明やマニュアル整備を行うとスムーズです。

導入のメリット

返戻リスクの大幅な低減

資格情報の自動取得により、入力ミスがほぼゼロになります。
これにより入力ミスによるレセプト返戻を防ぐことができます。

受付・事務業務の省力化

患者さんがマイナ保険証をかざすだけで情報を取得できるので、以前の保険証のように手入力をする必要がなくなりました。

マイナ資格確認アプリでの読み取りとの違い

マイナ資格確認アプリでも患者情報は取得できますが、今回の連携アプリの大きな違いは、
『住所表示がされるようになったこと』です。
マイナ資格確認アプリだと患者さんの住所を聞き取る必要がありました。名前や生年月日と違って住所は長くなるので、その分入力ミスも増えます。
聞き取る必要がなくなったのと、入力の手間が大きく削減されたのが今回の連携アプリの大きなメリットです。

補助金について

補助対象は、レセコンを導入している施術所等が「資格確認限定型レセコン連携機能」の導入・改修を行うための改修費用になります。
以前のような、カードリーダーやスマホといったオンライン資格に必要な機器が該当するわけではありません。

上限額・申請期限

補助金の 申請期限 は、令和8年1月15日 までとなっております。

補助金の 上限額として、「3.2万円を上限に補助(6.5万円の1/2)」(整骨院・柔整あはき施術所向け案内)となっております。改修費用がこの金額を超える場合、自己負担額が大きくなりますのでレセコンベンダーに金額の確認をしておきましょう。

必要申請書類

  1. 資格確認限定型レセコン連携機能の導入に必要となるレセコン改修等に関する領収書(写)
  2. 前項に伴う領収書内訳書
  3. 助成金振込先口座情報(金融機関名もしくは金融機関コード・支店名もしくは支店コード・預金種目・口座番号・受取人名)が確認できる書類等)

これらの書類を【.pdf】【.xlsx】 または、【.zip】形式にて申請する必要があります。
申請マニュアルはコチラ

まとめ

「資格確認限定型レセコン連携機能」は、整骨院・接骨院・鍼灸院の健康保険の確認業務を一段階アップデートさせるものです。
手入力によるミスを防ぎ返戻リスクを下げ受付業務の負担を大幅に軽減できるため、今後の院の運営において “導入しておくべき機能” です。

また、令和8年1月15日まで利用できる補助金を活用すれば、導入にかかる費用負担を抑えながらスムーズに運用を始められます。

オンライン資格確認が必須となった今、「まだ導入していない」という方は、ぜひ早めに準備を進めていただければと思います。

いつき総研では、レセコン連携機能の販売、サポートから補助金まわりまで対応していますので、気になることがあればお気軽にお問い合わせください!

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